2016年08月04日

「説明不能だった」1年前の安保法制国会論議

去年の今ごろは、安保法制国会論議が頂点に達し、

安倍政権の説明する集団的自衛権行使のちぐはぐさが毎日のようにバレバレとなり、

国会周辺には「戦争法案反対」「安倍やめろ」の声が響き渡っていた。

そんな状況を見ながら、次のような私は次のような感想をFace Bookに載せた。
★ミサイルも武器ではないらしい。

こういうインチキは世界に全く通用しない。

しないのが分かっていながら、臆面もなくウソをつく。

そうしないと、安保法制は完成しない。

ウソで固めた法制で国民の幸せなど守れない。

同盟国の米国は腹を抱えて笑っているのが手に取るように分かる。

こんな子供じみたインチキ答弁で集団的自衛権を得々と語るのだから、話しにもならない。
皆さんもお気づきのことと思うが、

委員会で中谷防衛相の持つ答弁資料(事務方が用意)が多すぎて、

防衛相はどの紙を読めばいいのか混乱している。

事務方が質問の度に防衛相に近寄り、

模範答弁を教えている。

防衛相は頭が真っ白になり、

自分で何を答弁しているのか分からなくなっている。

可哀そうなのは中谷防衛相だ。

もう少し身軽な身にしてあげるべきではないか。

いっそのこと、安倍首相が防衛相を兼務するといい。

ーーーーー

聞いていられなかったのは、

今回の内閣改造で姿が消えた中谷の何とも言えないお粗末さだった。

その様子を再現するので、次のURLを開いてほしい。


posted by 裁判官 at 15:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 安保法制 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月21日

任が重すぎる安保法制担当

こりゃ駄目だ。


「知らなかった」自衛隊統幕の内部資料がバレたと思ったら、一転、今度は「私が指示した」「シビリアンコントロールに何ら問題はない」――

安保法制の成立を前提とした統幕の部隊運用の内部資料を暴露された中谷防衛相の慌てぶりは滑稽なほどだ。

国会の特別委員会で閣僚席の後ろに控える事務方(官僚)は質問が出るたびに防衛相に近寄って耳打ち、答弁資料の手渡し。

だが、肝心の防衛相の頭が混乱しているから野党質問にまともに答えられない。答えられないだけでなく今日などは間違い、そして訂正。

これでは、国民に分かりやすく、丁寧に説明するはずの安保法案は、ますます中身が混乱するばかり。

麻のごとく乱れる法案を「分かれ」という方がどだい無理なのだ。もともと基本が違う法案をまとめて1本にしたのだから、ページをめくるごとに法案の曖昧さ、ちぐはぐさが表れるのは当然。

まるでタケノコの皮をむくか、ラッキョウの皮をむくがごとくで、むけばむくほど法案の柱が細くなる。

皮をむいているうちに、なくなるのではないか、とさえ思ってしまう。

猿にラッキョウの類い――か。




posted by 裁判官 at 19:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 安保法制 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月07日

「国家、国民を守ると言って戦争をしてきた」

昨年7月の解釈改憲以来、安倍政権は積極的平和主義の旗印のもと安保法制の完成に躍起となっています。世論の大多数がその危険性を感じ反対していますが、政権が民意の不安に応える努力はほとんど見えません。首相は「基本的に憲法の枠内」と法制の正当性≠強調しますが、憲法改正を党是とする自民党の憲法草案を見れば、見事なくらい戦前回帰の思想に彩られています。国民が権力を縛る立憲主義を根底から覆す草案の基本理念は、独裁国家、専制国家のそれです。欧米民主主義国家では、考えられない「国民の権利の制限や義務」をそろえています。

以下の特集をお読みください。

 

特集ワイド:自民党改憲案 アノ独裁国家そっくり?

毎日新聞 2015年06月30日 東京夕刊

憲法学が専門の早稲田大の水島朝穂さんだが、安保問題も得意分野。研究室には古書店やオークションで集めた旧日本軍や自衛隊の機密資料すらある=東京都新宿区で、吉井理記撮影
憲法学が専門の早稲田大の水島朝穂さんだが、安保問題も得意分野。研究室には古書店やオークションで集めた旧日本軍や自衛隊の機密資料すらある=東京都新宿区で、吉井理記撮影

北朝鮮・平壌での軍事パレード=2013年7月、共同
北朝鮮・平壌での軍事パレード=2013年7月、共同

 「独裁政治」とまで言われている。安全保障関連法案成立に突き進む安倍晋三政権のことだ。最近も自民党の勉強会で「安保法制や安倍政権を批判するメディアを懲らしめろ」との声が上がったばかり。どこの独裁国家か、と思うが、実は自民党が掲げている憲法改正草案からして、北朝鮮や共産党一党独裁の中国の憲法と似てきているのだ。【吉井理記】

 ◇文化、歴史に特定の見方 「国民の義務」多く

 まず、次の文章をお読みいただきたい。

 (1)「公民は国家の法および社会主義的生活規範を守り(中略)尊厳を守らなければならない」

 (2)「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない」

 (3)「国民は憲法および法律を順守し(中略)社会の公徳を尊重しなければならない」

 (1)は北朝鮮憲法82条、(2)は自民党憲法改正草案(2012年)102条、(3)は中国憲法53条だ。どれも国民の憲法尊重義務、つまり「国民は憲法を守れ」ということだ。

 もっともらしく聞こえるが、今の憲法にこんな規定はないし、主要7カ国(G7)首脳会議参加国のうち米国、英国、フランス、カナダにもない。残り2カ国、ドイツ、イタリアはナチズムやファシズムへの反省という歴史的理由から、自由や民主主義をうたう憲法の擁護義務を国民に課している。ちなみに韓国や豪州はもちろん、旧大日本帝国憲法にもない条文なのだ(ただし憲法発布時の「勅語」には「臣民は憲法に対し従順義務を負う」とある)。

 「ここに自民党の目指す国家像が透けて見える」と指摘するのは、憲法学を専門とする早稲田大教授の水島朝穂さんだ。「まず憲法は国家権力を縛る目的で制定するもので、国民を縛り、従わせるためのものではないのです。これが立憲主義、つまり近代国家の基本であり憲法を守る義務すら国民に押しつけてはならないという考えで、だからこそ米英仏などには規定がない。自民党の改憲案はそこを逆転させ国民を縛る、という。北朝鮮や中国に近い考え方です」

 歴代政権や憲法学者が違憲とした集団的自衛権行使を「『限定的』なら合憲」と独自論理を展開し始めた安倍政権。保守派で改憲派の慶大名誉教授の小林節さんも「法の支配を無視した独裁政治だ」(22日の衆院平和安全法制特別委など)と批判してきたのはご存じの通りだ。その「独裁政治」の最たる北朝鮮や中国そっくりの条文、自民党改憲案のあちこちにある。

 水島さんが解説する。「改憲案の前文は『日本国は長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴(いただ)く国家であって……良き伝統と……』などとある。憲法に文化や歴史、伝統について特定の見方を書き込むのも北朝鮮や中国と同じです」

 確かに中国の前文は「中国は世界で最も古い歴史を有する国の一つである。中国の諸民族人民は、ともに輝かしい文化を築き上げ、栄光ある革命の伝統をもっている」、北朝鮮も「(北朝鮮は)偉大な領袖(りょうしゅう)金日成同志と偉大な指導者金正日同志の思想と指導を具現した主体(チュチェ)の社会主義祖国である」とある。

 自民党は「前文は、我が国の歴史・伝統・文化を踏まえた文章であるべきですが、現行憲法にはそうした点が現れていません」(党作成の問答集)と主張するのだが、水島さんは「何を根拠に言っているのでしょうか。少なくともG7(前文自体がない英国を除く)で歴史やら文化やらを書き込んだ国はありません。多様な意見を共生させていくのが立憲主義の基本であり、自由民主主義です。だからこそ、憲法は特定のモノの見方に踏み込むことに抑制的なんですが……」とため息をつく。

 さらに改憲案の最たる特徴がある。水島さんは「義務や権利制限は、独裁国家、社会主義国の特徴です」とした上で、先ほどの憲法尊重義務のような「国民の義務」の多さを指摘するのだ。

 数え方にもよるが、改憲草案は「国防」(前文)「国旗・国歌の尊重」(3条)「自由・権利に伴う責任・義務」(12条)「家族の助け合い」(24条)「地方自治体の役務の公平な負担」(92条)「緊急事態宣言下での国・自治体の指示への服従」(99条)「憲法尊重」(102条)と、新たに七つの規定を設けた。現在もある納税、勤労、教育の三つを加えると10になる。中国は11、北朝鮮は8だ。付け加えれば、改憲案は「国の領土・資源の保全」「環境保全」で「国民の協力」も書き込み、これを「事実上の義務」と見る識者もいる。

 「自民党の問答集に『立憲主義は義務規定を設けることを否定しない』とあるが、疑問です。欧米の自由主義諸国では義務規定は極めて少なくかつ例外的。自民党案はこの点でも北朝鮮や中国と似るんです」(水島さん)

 なぜこんな改憲案が出てくるのか。小林さんは「今の自民党は世襲議員だらけ。子供のころから『若殿様』のように周囲から扱われ、エリート意識がある。だからこんな『上から目線』の憲法ができあがる」とあきれていた。

 もちろん、そんな人ばかりでは決してないだろう。それでも「上から目線」傾向、タカ派として知られる清和会が自民党最大派閥になってから、より顕著になったらしい。

 ある自民党議員は「小泉純一郎、福田康夫、安倍と清和会出身首相は多くが世襲。あそこは血の派閥なんだ。強権的かは分からんが、ここ十数年で党全体がタカ派的な、風通しが悪くなったような印象を(国民は)受けるかもしれない。改憲は必要だとは思うが……」と言葉少な。確かに今度の安保法制でも、声を上げて疑問をぶつけるのは元行革担当相の村上誠一郎衆院議員ぐらいだ。そう言えば村上さんも「今の党内は『物言えば唇寒し』。議員が固守すべき立憲主義の危機なのに、誰も声を上げない」と嘆いていた。

 ◇自由、ここにあったのに……

 自民党結党14年にあたる1969年に制作した党のイメージソング「話しあいのマーチ」をご存じだろうか。非売品で、関係者に配布されたレコードのようだ。水島さんがその貴重な1枚を持っていた。作詞は星野哲郎さん、水前寺清子さんが熱く歌いあげる。安倍首相、そして全自民党議員にぜひ聴かせたい。

 ♪云(い)いたいことはなんでも云える 自由がここにあるんだぜ(中略)心と心の 空間を みんなの意見で埋めよう 互いに一歩 近よるだけで 場面はぐっと 広くなる 話しあおうよ 隠さずに 話しあおうよ 恐れずに……

 時の首相は佐藤栄作氏。安倍首相の大叔父である。より国民を縛る改憲案を作り、安保法案を批判する憲法学者ら各界の声を「学者は憲法9条の字面に拘泥し過ぎる」(高村正彦副総裁)と無視する自民党。まさか朝鮮労働党や中国共産党を手本にしているわけではなかろうが、これでは「自由民主」の名が泣くのではないか。

posted by 裁判官 at 13:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 安保法制 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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