2016年07月18日

トルコのクーデター騒ぎが教える

「トルコでクーデター」の第一報を見て、思わず2・26事件が頭に浮かんだ。

まさかとは思ったが、テレビが映し出す首都アンカラでは戦車が街を走り、戦闘機も飛行している。

1936年(昭和11年)2月26日に青年将校らが起こし、一時的ながら首都を制圧した事件を彷彿とさせた、例の2・26事件のことだ。


アンカラの反乱の一部部隊は正規軍と戦闘状態となったが、

エルドアン大統領の呼び掛けに応じた国民のパワーもあって鎮圧された。

やれやれ、ホッと胸をなでおろしたが、

フランス屈指のリゾート、ニースでのテロの惨劇があったばかりだ。

その直後だけに、不穏な欧州情勢に世界が驚いただろう。

何が起きるか分からないのが、今の欧州だ。

各国の連携で追い込まれたIS・イスラム国の兵士は何をしでかすか分かったものではない。

ところで18日付の朝日新聞の天声人語は、なかなか示唆に富む。

気が付かなかった人もいるかもしれない。

是非、目を通していただきたい。→

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12466487.html?rm=150 

今度の騒動は正直言って、「クーデター」などというような計画性はまるでなかった。

結局、正規軍と不在だった大統領の呼び掛けに呼応した国民らによって鎮圧された。

私が読んでいて気になったのは大統領がますます強権的なっていることだ。

記事には

「政権は大統領の政敵とされる人物を事件の首謀者だと断定し、

関係が近いとみられる裁判官ら2千人余の職権も一時停止した。

そうでなくとも大統領に批判的な学者や記者が摘発され、言論の自由が脅かされている」

とある。

わが国の政治状況も、「安倍一強」の下で、何となく嫌な雰囲気が漂い出している。

特に参院選で圧勝した首相の安倍は、

選挙前はおくびにも出さなかった憲法改正を堂々と言い出している。

参院選は「アベノミクス」を争点としたはずなのに、

終わってしまえば、「憲法改正」である。

特定秘密保護法、集団的自衛権行使、安保法制・・・・

いずれも国政選挙の大勝を手にしてからの安倍政治である。

有権者は安倍政治に白紙委任したわけではない。だが、本人は選挙結果がすべてと言わんばかりの態度である。

トルコのクーデター騒ぎを読みながら、わが国はどうなっていると思ってしまう。


posted by 裁判官 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | トルコのクーデター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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