2015年06月27日

虚勢を恥じなさい

自民党の若手議員による勉強会「文化芸術懇話会」なるものを初めて知った国民がほとんどだろう。

安倍首相の肝いりでNHKの経営委員に就いたのはいいが、発言が過激すぎて身を引いたばかりだが、今度は自民党の勉強会に講師として招かれ、「沖縄の新聞2紙はつぶした方がいい」と言い放った。

また、「どこか離島が中国に奪われれば(自分たちの主張が間違っていたと)気付くだろう」とも。

講演後の質疑で議員の質問に答える形で「冗談で言った」と本人は言うが、冗談にしても公器の新聞を捕まえてあまりにも常軌を逸した発言だ。

まぁー、彼のこれまでの言動を見れば予想された発言だが、こんな講師を招いた議員たちの、今という時期をわきまえない無神経さに驚く。

安倍1強で自分たちまで偉くなってしまったと勘違いして、世間が見えなくなった議員たちの無知ぶりをさらけ出したわけだ。

さらに許せないのは安保法制に疑問を書き続けるマスコミに対する「懲らしめるには広告収入をなくせ」などといった暴論である。

彼らがばかばかしい程非常識なことを言い出す裏を推し量ると、

安保法制の先行き不透明さが濃くなった政局が心配になって、親分を力づけようとでも思い立ったのだろう。

まるで、ひと昔前の任侠映画のストーリーそのものではないか。

そんな行動に出れば野党を勢いづけ、逆に親分を窮地に追い込むことになると考えなかったのだろうか。

もっとも、そうした配慮があれば、もっとまともな勉強会を持っただろう。

彼らの短慮で思い出すもう一つ狙いは、官邸首脳がのろしを上げた9月の「内閣改造」を意識したポスト狙いの忠臣ぶりのアピールだ。

首相周辺の安保法制の先行きに対する危機感は日に日に高まっている。

与党内でさえ、安倍首相や菅官房長官の強行突破路線に懸念を示し始めている。

「改造」のアドバルーンは、そんな党内の動きに先手を打って引き締めようというものであることは間違いない。

安倍シンパの若手議員の懇談会が、そんな政権中枢の思惑を感じ取って、いち早く親分に気に入られそうな勉強会を持ったというわけだ。

何のことはない、極めて底の浅い猟官運動なのである。

悲しむべきは、こうした短慮な連中が国会議員バッジをつけて国政にかかわっている現実である。

posted by 裁判官 at 17:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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