2017年10月26日

ドゥテルテ比大統領の来日

  来月中旬のASEAN首脳会議の議長国となるフィリピンのドゥテルテ大統領が29日に来日、安倍首相らと会談する。
 中国の共産党大会も終わり、習近平総書記体制の2期目が始まった。
  日本の安倍一強ではないが、中国でも「習一強体制」が確立し、「社会主義現代化強国」を目指すというのだから、
 尖閣問題での中国のさらなる強硬態度が避けられそうにない。
  さて、今衆院選で大勝した安倍はどう向き合うか。
  安倍が言うような「戦略的互恵関係」をすんなり受け入れるようなヤワではない国だ。
  だから安倍も安全保障や経済協力で「中国包囲網」をつくろうと躍起に外交を続けているが、
  したたかな中国は米国の後をついていくような安倍の外交の足元を見ぬいている。
  来日するドゥテルテとの会談では南アジアを巡る中国の強引な政策が当然中心となろうが、
 大統領はどんな対応を見せるのか。
  私は1年前の今日、以下のような感想記事を書いた。
 現状は北朝鮮の核・弾道ミサイル問題を巡って、状況は一段と緊迫化している。

★★安倍首相がフィリピンのドゥテルテ大統領と会談。両首脳は中国とフィリピンが領有権をめぐり対立する南シナ海問題について、「国際法に基づく平和的な解決」に向けて協力していくことで一致したという。ただ大統領は「難しい問題で、今は語るべき時ではない」とも語ったらしい。
 ニュース報道を見ていてつくづく思い知らされるのは、ドゥテルテ大統領の「したたかさ」にアベはすっかり振り回されてしまったのではないかということだ。
 米国に悪口の限りを尽くして翻弄し、先日の訪中では習近平の胸の内を読んで膨大な経済援助を引き出した。そして今度はアベとの会談で「国際法の順守」を語って見せた。
 もともと親日家だと言われるが、ドゥテルテにとっては南シナ海問題は、またとない自国の利益を引き出すための戦略的な伝家の宝刀である。
 アベは中国に対抗するためにも、ドゥテルテを何とか味方に引き寄せなければ、ASEANでの存在感がさらに小さくなる。同盟関係など望むべくもないが、せめて「連携」の約束だけは取り付けておかなければならなかった。...
 G7で偉そうなことを言ってもG20の場では影が薄い。ドゥテルテは、そうした日本の弱点を見事に突いた。外交とは「きれいごと」でないことを、はからずも示してくれた訪日だった。
 忠犬ポチからの脱却こそ、優先されなければならない命題である。★★
 
 
 
 
 




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2017年10月24日

後味の悪さだけが残った 解散権の乱用の果てに

  「不意打ち解散」の結果は、安倍政権の続投を認める結果で終わった。

定数を10削減しながら自民党は公示前と同じ議席数を手にしたし、公明党も含めた政権与党だけで全体の3分の2を超える313議席なのだから「圧勝」「大勝利」と言ってもおかしくない。安倍首相はさぞ大満足の高笑いだろうと思っていたら、そうではなかった。


 自民党総裁として23日会見した安倍の表情に笑顔はなかった。いやその前夜、開票途中ながら過半数の議席が決まった段階でメディアに問われた際の表情も硬かった。口から出てくる言葉は、三度(みたび)大勝利した一強のセリフではなかった。

 国民に約束した政策を着実な結果に結びつけるとして、全世代型の福祉行政や教育無償化に向き合うと繰り返した。持論の憲法改正についても自ら改憲の方向付けをしてきたことなど忘れたかのように語り、「日程ありきではない」と憲法記念日当日の読売新聞1面トップ記事で明言した強気の発言を一時棚上げをするかのような慎重な口ぶりだった。

 内政面で不始末が発覚する度に安倍の口から出てきたのは「慎重に、丁寧に説明」なのだが、その約束がまともに果たされたためしはない。丁寧な説明はその場限りの空しい口約束だった。

 ただ会見では北朝鮮の脅威についてだけは相変わらず意気軒昂だった。日米同盟を強固に、世界の世論をリードして北朝鮮に核神話を放棄させる圧力を強める。北朝鮮問題で11月来日する米トランプ大統領の手前もあっての強気ぶりなのだが、万が一有事が勃発した時に日本が求められ、蒙るであろう事態にどう対処するか覚悟しているのだろうか。


 安倍に笑顔がなかったのは何故だろう。

想定外の当選者数、連立相手の公明党の議席減への気遣いなど様々な推測はできるが、前回総選挙の勝利の際に見せた民放テレビ局のキャスターの突っ込みにイヤホンを外して反論、「私にも言論の自由がある」と言い放った傲慢な態度からは想像できない慎重な態度だった。
 筆者は22日の開票当夜の10時過ぎ、安倍の言葉を聞いてすぐ、「首相に大勝利の笑顔はなかった」とツイートした。選挙戦の疲れもあったのは当然だが、「それにしても」である。だから、「体調を崩したのでは」とさえ思ったほどだ。

  大勝利に笑顔見せないほど安倍が変身したとは思えない。
 「実るほどに頭を垂れる稲穂かな」などといえるような悟りきった政治家ではないからだ。政権奪取以来、安倍一強で歩んできた本性が突然変わることなどあろうはずもない。 民放テレビのコメンテイターをしている後輩が「公明党の不振もあるのではないか」と言っていたが、それも一因だろう。

 安倍は23日の会見で
 「日本の持続的な成長のカギは少子高齢化への対応。生産性革命により全国津々浦々まで、賃上げの勢いを更に力強くし、デフレ脱却を目指す。人づくり革命を進める。幼児教育無償化を一気に進め、真に必要な子供達には高等教育を無償化していきます
と語った。
自公民の3党合意を反故にして消費税の増税分を流用して国難に対応するというわけだ。意味不明で独りよがりの解散だったが、財政再建を一時棚上げしても対応しなければならない国難に見舞わられているから、それを突破するためという理由づけである。
 政策実現には財源が伴わなければならない。華やかな夢をばら撒くだけでは国民は納得しなくなっている。アベノミクスで経済は徐々に「好循環」と自負するが、国民の消費活動は冷え切ったままで、アベノミクスの恩恵などどこにある?というのが実感である。

 告示前に勝敗ラインを問われた安倍は「与党で過半数の233議席」と言った。勝敗ラインを低くすることで結果責任を問われないよう伏線を敷いたのだ。東京都議選で惨敗し、「もり・かけ疑惑」で国民の不信を買った安倍として、解散・総選挙は負け戦を覚悟した。負け方をどう小さくするかだけだった。

 ところが希望の党が突然登場して民進党が3分割となってしまい、結果的に安倍政治を倒すはずの野党が足の引っ張り合いをしてしまった。結果的に選挙の神様は安倍に勝利の美酒を与えることになった。

自民党の得票は48半分にも満たない得票で75%の議席を確保したのだから、あまりの勝利に戸惑いもあったのは確かだ。事実、比例で見れば得票率は自民3327%、立憲民主1988%、希望17.35%であり、自民が「大勝」などと自慢できる民意の判定ではない。この「想定外の勝利」を腹から喜べない、どうにもならない民意の本音に気づいたのだろう。

気位の高い安倍にとっては党内を黙らせることはできても、手の届かない民意の反発だった。各種世論調査に表れた内閣支持率である。

自民党支持率は都議選惨敗時の急落を取り戻しつつあったが、内閣支持率は「不支持」が上回った。告示後も同じだった。不支持の理由も「首相が信用できない」が一番だった。一強安倍として気にしないではいられない。

 「もり・かけ」問題への丁寧な説明をくどくどと語ったが、国民には安倍の「丁寧な説明」は全くと言っていいほど届いていない。独り安倍だけが説明したつもりでいるだけで、民意との落差は明らかだった。

内政の弱みを外交で覆い隠すのは政治の常道だが、安倍が解散の大義≠ニした北朝鮮の脅威に対する国民の反応は必ずしも高くない。逆に米トランプ政権に呼応して対北制裁を主張すればするほど有事に巻き込まれるとの懸念の方が強まっている。

総選挙は経済の振興や教育、福祉の充実といった内政の重要課題と朝鮮半島有事対応という真逆な懸案を天秤にかけるようなものだった。平和を、そして国民の安心・安寧を確保することと、戦火に巻き込まれかねない選択をしようというのだから、尋常な感覚とは言えない。

アベノミクスの包み紙を取り換えても、中身が変わるわけではない。異次元の金融緩和は出口が見えないまま走り続けているし、肝心の構造改革、規制緩和は置いてきぼりである。加計学園の獣医学部設置問題がせっかくの規制緩和に矮小化されるようでは、とても国家戦略特区などと言えたものではない。

政権与党にとって「勝利感の薄い」衆院選の結果が浮き彫りにしたのは、5年にわたる安倍政治の限界である。安倍は「同じ総裁で衆院選3連勝は自民党で初めて」と自慢して見せたが、自民党の体質そのものが、かつてのような柔軟性を持った組織でなくなった現実を忘れてもらっては困る。

かつて自民党は派閥の弊害をこっぴどく叩かれた。だが振り返れば派閥の攻防は自民党の活力、幅の広さ、奥行きの深さを表していた。だが安倍一強の現状はどうか。安倍にモノを言い、諌めの言葉を発する者は皆無に等しい。議員バッジを着けてはいるが、およそ国政の場に立つ選良とは言えない不勉強な議員がごろごろいる。

野党の体たらくは言うまでもない。仕方なく自民党に一票を投じた、消極的支持者が多かった。現状に安住しモノ言わぬ議員が多い現在の自民党のままでいいはずはない。重ねて記すが、内閣を支持しない割合が支持を上回り、今衆院選では自民の比例得票が3分の1にすぎない。立憲民主党は創設間もないのに2割の得票を手にした。

自民党の大勝≠ヘ現行選挙制度によるバーチャルな勝利なのである。その傾向がはっきりしたから自民党の勝利感が噴き出さないのである。

11月早々、特別国会が開かれ首班指名が行われる。野党が要求する臨時国会が開かれるのか。国政は北朝鮮情勢の緊迫化をにらみながら、与野党の攻防が始まるだろう。希望の惨敗と立憲の大躍進で野党再編の動きも目を離せない。3分の2を占めた政権与党は旧来の路線を突っ走るのか、対する野党はこれにどう立ち向かうのか。総選挙の勝敗とは別に、与野党対決はこれまでと違った形で現れるかもしれない。


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2016年08月28日

主体性なき日本外交

1年前の今日、私は日本外交について、次のような感想を記した。



抗議しているのか、はたまた「友好」を演じてみせているのか、全く分からない。



この日本外交の体質は、国民を騙すものでしかない。



派手な首脳外交の素顔を頭に刻んでかないと、後でほぞを噛むことになる。



☆以下は1年前のわたしの感想 ↓



中国の国営通信「新華社」が天皇陛下に侵略の謝罪要求をしたことについて、


岸田外相が「ご指摘の内容は天皇陛下に対する礼を著しく失している」と不快感を表した。



http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000057650.html



新華社の評論を「ご指摘」とはどういう意味?


非礼な謝罪要求に対してまで敬語≠使わなければならないのが日本外交なのか。


批判しているのか、そうでないのかが分からない事例の一つに、


ロシアのメドベージェフ首相の択捉島訪問に対する安倍首相のコメントがある。


訪問を批判しながら、ロシアとの友好を語っている。


こんなことで、相手には日本の真意は伝わらるはずもない。


日米同盟の深化、沖縄・辺野古問題も然り。


最近、心にもないような敬語、謙譲語が使われ過ぎないか。


例えば「・・・させていただいている」が典型的。


☆いかがでしたか、そのとおりではありませんか皆さん。



posted by 裁判官 at 13:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

沖縄・高江の、この強制排除は何だ!

沖縄の辺野古埋め立て、高江ヘリパッド建設を巡る国と地元との対立がエスカレートしている。

「遂に」と言うか、現場で取材中の記者が機動隊に拘束される事態が起きてしまった。


日本新聞協会はなぜ動こうとしない。

こんな状況を見せられて、なぜ「怒り」の一言も出せないのだろう。

かつて琉球新報が石垣島での自衛隊基地増設計画をすっぱ抜いた時、

防衛省は同紙と新聞協会に、異例な抗議を申し入れたことがあった。

この時、同協会編集委員の1人、高知新聞編集局長(当時)が問題提起し、言論介入に抗議した。

辺野古、高江問題は明らかな人権弾圧である。

大げさな言い方ではない。

紙面を手に読むことができないのなら、

せめて、インターネットで詠んでほしい。

本土から警視庁などの機動隊を派遣して、

建設に反対する住民を強制排除する光景は異様としか言いようがない。

本土の報道機関の見て見ぬふりは許されない。

posted by 裁判官 at 13:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 沖縄・辺野古・高江 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月27日

専門誌が「汚染水」で異例の対日警鐘

「世界で厳しい安全基準」だといくら強調しても、


世界的な科学雑誌の「ネイチャー」にここまで厳しく指摘されたのでは、安倍マリオも反論できない。


リオ五輪閉幕で2020年の東京五輪はスタートを切った。


メイン競技場の設計・デザイン、建設費用、政治の過剰介入で国民の喜びに冷や水を浴びせ、


しかも東京招致決定を引き出した安倍の「(汚染水は)アンダーコントロール」がウソで、


その処理対策に妙案もない現状が明らかになったにもかかわらず、


安倍はスーパーマリオに扮して世界の失笑を買った。


ネイチャーはそうした事実を丹念に時起こし、


日本政府の行動の遅さと情報公開の不備を突いた。


成長戦略という自己満足のアベノミクスを少しでも延命させようとする原発再稼働が動き出している。


鹿児島県知事が法的拘束力はないというものの、


九州電力に川内原発の運転停止を求めたのは、


住民の生命財産を守る知事として、当然の行動だ。


世界は、原発の危険性に立ちあがっている世界の識者たちが、


こうした日本の矛盾を注視しているのは当然だし、


この矛盾がいつの日か日本を取り返しのつかない事態に追い込むことにならないか危惧せざるをえない。


posted by 裁判官 at 12:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 安倍政権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月08日

日差しがキツイ、UVカットで守ろう

ハナクリーンEX.jpg


  

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紫外線が襲ってきます。


日傘でカバーしたと持っても、横から、下から射しこんできます。



だからUVカットが欠かせないのですが、



残念ながら、百パーセント防ぐことはできません。



せめて、ファッション性に優れたもので我慢しませんか。



☆☆「帽子の『鎌倉デザイン』」


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posted by 裁判官 at 14:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月04日

「説明不能だった」1年前の安保法制国会論議

去年の今ごろは、安保法制国会論議が頂点に達し、

安倍政権の説明する集団的自衛権行使のちぐはぐさが毎日のようにバレバレとなり、

国会周辺には「戦争法案反対」「安倍やめろ」の声が響き渡っていた。

そんな状況を見ながら、次のような私は次のような感想をFace Bookに載せた。
★ミサイルも武器ではないらしい。

こういうインチキは世界に全く通用しない。

しないのが分かっていながら、臆面もなくウソをつく。

そうしないと、安保法制は完成しない。

ウソで固めた法制で国民の幸せなど守れない。

同盟国の米国は腹を抱えて笑っているのが手に取るように分かる。

こんな子供じみたインチキ答弁で集団的自衛権を得々と語るのだから、話しにもならない。
皆さんもお気づきのことと思うが、

委員会で中谷防衛相の持つ答弁資料(事務方が用意)が多すぎて、

防衛相はどの紙を読めばいいのか混乱している。

事務方が質問の度に防衛相に近寄り、

模範答弁を教えている。

防衛相は頭が真っ白になり、

自分で何を答弁しているのか分からなくなっている。

可哀そうなのは中谷防衛相だ。

もう少し身軽な身にしてあげるべきではないか。

いっそのこと、安倍首相が防衛相を兼務するといい。

ーーーーー

聞いていられなかったのは、

今回の内閣改造で姿が消えた中谷の何とも言えないお粗末さだった。

その様子を再現するので、次のURLを開いてほしい。


posted by 裁判官 at 15:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 安保法制 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月02日

続き・東京都知事選で小池圧勝


報道各社が指摘する鳥越俊太郎の敗因は、

戦いの真っ只中に飛び出した週刊誌の「スキャンダル記事」、

それと、76歳という「年齢」に加えて、野党統一候補とされながら、

「政策」について各政党の主張にまんべんなく触れざるをえず、

結果として都政に向けた鳥越の情熱が十分燃焼できなかったことだ。

自分で担ぎながら、投票日の前日に9月の代表選に出ないと言った、

民進党の岡田克也の信じ難い政治音痴が決定的だった。

私は同業の鳥越の「弱さ」を感じながら、

都政刷新には鳥越を登壇させたいと思っていただけに、

岡田の世間知らずの話にはらわたの煮え返る思いだった。

鳥越応援に身を切ってまで力を注いだのは、他ならぬ共産党である。

週刊誌が報ずるスキャンダルの信ぴょう性が眉唾で、裏で糸を引くワルがいたことは間違いないが、

所詮、この社会はスキャンダルが奥の手として使われ、庶民を動揺させるものだ。

だが、鳥越の弱点を私なりに言うと、

まず、彼はジャ−ナリスととしての品格を思ってか、選挙に欠かせないハッタリができなかったこと。

2つ目は「暮らしてよし」「働いてよし」「環境によし」などというキーワードが弱かった。

「3つのよし」はあまりにも抽象過ぎる。

聴いている有権者が「そうだ!」と思わなかっただろう、つまり、聴衆の心に響かなかったのだ。

少子、高齢、子育て、震災など、都政が直面する緊急課題はあまりにも多く、重たいものばかりだ。

特派員生活は経験したが、社会部出身の鳥越の政治や行政への関心の度合いが具体的でなかった。

突然立候補したのだが、知恵袋の選挙参謀がいれば、政策の取り繕いはできたはずなのだが・・・。

そして、鳥越の演説を聴いていて思ったのは、

演説が上手くなかった。

下手だったと言ってもいい。

「ハッタリ」がなかったと先に指摘したが、

小池の上手すぎる演説を聴いていると、鳥越の「へた」さが嫌でも分かる。

物書きのジャーナリストだから、話はあまりうまくないとしても、

知事選に出た以上、名文を書く以上の知恵を何故、使わなかったのか不思議でならない。


小池は今日、登庁、記者会見で都政改革の青写真を語った。

出来栄えは、正直、良かった。

記者会見の受け答えも型苦しさのない出来だった。

長い政治経験と、テレビキャスターのテクニックを十分に活用し、これに度胸が据わっていたのだから申し分ない。

都議会の自民党は小池のあいさつ回りから逃げ、

またも都民のひんしゅくを買うバカなことをした。

小池が言う「改革」が必要なことを、自民党都連はまたも自ら証明してしまった。


posted by 裁判官 at 20:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京都知事選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月01日

小池圧勝の都知事選を振り返る

東京都知事選は意外なほどあっさりと291万票を獲得した小池百合子の圧勝で終わった。

選挙戦術のうまさは、下手なプロの選挙屋など、足元にも及ばない彼女の度胸と緻密な戦略があった。

自民党都連会長の石原伸晃の、あまりにもずさんでいい加減な選挙戦略が逆に浮き彫りになった。

党都連会長とは名ばかりの、いつまでたっても成長しない。

政治家人生をそろそろ畳んでしまった方がいい。

親爺の慎太郎は、伸晃と同じ年齢のころは、自民党の暴れ馬で馴らしていた。

太陽族の元祖だから、齢をとってもやることが刺激的だった。

苦労もせず、日テレに入社、その後政界に転じたまでは良かったが、

なにせ苦労知らずの2世議員だから、多少派手にふるまってもメッキはすぐはがれる。


ところで都知事選を総括すると、

2位の元岩手県知事の増田寛也(179万票)は、自公推薦の最低レベルの得票で終わった。

自公と自民都連のボスどもが曲がりなりにも一生懸命頑張ったのだから、

もっと小池といい勝負をしても良かったのだが、

なにせ増田には人間的な魅力はなかった。

官僚OBだから、そこそこ政策らしい話はできるのだが、

なにせ彼には難題を切り開くエネルギーがない、感じられもしない。

自公の大神輿に乗せられ、その気になったのだが、所詮は飾りにすぎない。

小池が想定外の行動に出てしまったため、前知事の舛添要一が汚しまくった都政には、

無印でも行政に通じた素人がいいと。

そうすれば、小池にかき回されなくて済むと考えたのだろう。

別に増田に白羽の矢を立てたわけではない、

自公の組織力を回転させれば無印でも勝てると踏んだのだろう。

ところが、その考えが超甘すぎた。

組織を締め付ければ効くと思って出した「通達」が悪すぎた。

非推薦候補(小池)を応援したら、その議員の親族であっても処分≠キるというのだから、

まるで、北朝鮮の若き独裁者が下した処刑≠ンたいなものだ。

党都連のボス名で出されたが、党内からも悪評たらたらだった。

小池には棚ボタ応援歌みたいなものだった。

もし増田が当選でもしたら(確率はゼロだったが)、

増田は間違いなく安倍政権と党都連の使い走りをさせられるだろう。

行政経験を自慢していた増田だが、彼の知事時代の功績は何もない。

岩手の田舎の知事をやった男が、

殺しても死なないような政治ゴロが数えきれないほどいる中央で「行政経験」を発揮できるはずがない。

東京都政のこれからを考えると、

初の女性知事となる小池の過去のキャリアから多少不安なことはあるが、

彼女が今回の選挙で見せたいさましいタンカが、

伏魔殿の都政、都議会に風穴を開けてくれる期待はできる。

※野党統一候補となった鳥越俊太郎については、長くなるのでこの続きで触れることにする。






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posted by 裁判官 at 18:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京都知事選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月29日

都知事選のスキャンダルの裏に何が?



「面白くなければテレビではない」

とテレビ視聴率で他の放送局を慌てさせたフジテレビの不振が話題になっているのは誰でも知っている。

ところで、東京都知事選が始まってから東京都民だけでなく、

全国の関心を引き付けているのが、

野党統一候補となったジャーナリスト出身の鳥越俊太郎の「過去」を暴き出すスキャンダラスな記事だ。

週刊誌が読者の目を引き付ける見出し(中身はないが)で部数を稼ぐのは今に始まったことではない。

読者の好奇心をくすぐり、新聞では分からないような下世話な話題も提供する。

そんな週刊誌の特性だが、

新聞も首をかしげるような週刊誌の見出しを真似て、

新聞も読者受けするような見出しを使うようになった(週刊誌ほど下品ではないが)のは、そんなに古い話ではない。

今回の東京都知事選を巡る鳥越俊太郎に関する記事は、

どんな言い訳をしようとも選挙妨害でしかない。

ネタ元はどこなのか、

埃にまみれた取材メモ≠ェ

都知事選のタイミングで息を吹き返すとは、まともな取材を経験してきた者には全く信じ難い編集である。

週刊文春は先の参院選で、

「安倍首相から直接出馬を要請された」という「トンデモ候補」の出馬について、

彼の記者時代の過去を滔々と書いたが、トンデモ候補は比例で上位当選を果たした。

彼の当選は文春にとっては想定外だったろう。

「売れればいい」ーーは前述のフジテレビの発想と同じだ。

選挙戦最中に、それも根拠があいまいでフォロー取材を欠いた記事を、堂々と誌面にでかでかと載せる感覚は理解を超える。

記事は言うまでもなくデスクワーク、編集責任者の目を経て読者のもとに届く。

当事者はともかく、一般読者は記事に驚きするし、

ガセネタだと一笑にふす人も様々だ。

だが間違いなく、その週刊誌は売れる。話題の選挙ともなれば、通常の2〜3倍は売れるだろう。

紙面の限られた新聞の足りなさを埋めて読者に事件や事故の詳細を届けるのが週刊誌の使命の一つだ。

それが、フジテレビ並みに

「面白ければ」「読者が喜べば」いいなどと軽く考えて店頭に並べられたのでは、

単なる下ネタ雑誌と同じではないか。

だが私が問題だと思うのは、前述したが、

こんなスキャンダル記事が出てきた背景である。

一義的には記者、編集者に問題があるのは間違いないが、

それを「引き出し」、そして「火をつけた」存在の有無である。

選挙に「人気投票」の一面があるのは事実だ。

と同時に、政治・行政のかじ取りを選ぶ手続きだから、

それらに関わる個人や組織にとっては「戦い」でしかない。

勝つためには手段を択ばない。

僅差であろうが、勝ってなんぼの世界だ。

そこには様々な思惑が入り乱れる。

週刊誌が政争に利用されたのか、そうではないのか。

それを見極めることは難しいが、

週刊誌記事の良し悪しを言い合っているだけでは真相は見えない。



posted by 裁判官 at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京都知事選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする